生きるリアルさの回復のために

読むことで自分の未来を拓く

文学散歩のお知らせ

以下、私が会長を務める野々市市読書会連絡協議会の春のイベント、文学散歩案内文原稿を作成する。

過日私たち読書会連絡協議会は、作者の松村昌子さんをお迎えして「姫ヶ生水」を巡って講演会を開いた結果、自分たちの生活圏の歴史についての一つの認識を得ました。それは意外にもこれまで誰からも学校からも得られないものでした。初めて血のつながった郷土の歴史に触れ得た実感がしました。そこで、これまで伝えられていた加賀の一向一揆の舞台であった金沢以南の歴史にも、小説を読むことによる土地からの実感を得たいと考えるようになりました。それは著名な直木賞作家北方謙三の「魂の沃野」を読むことによって現実的になりました。

  

今年の野々市市読書会連絡協議会文学散歩は、鳥越一向一揆歴史館に集められた発掘遺跡を始めとした資料集を見学することにしました。「姫ヶ生水」講演会から当地の歴史的過去に思いを馳せる流れに、是非ご参加ください。