生きるリアルさの回復のために

読むことで自分の未来を拓く

2024-01-01から1年間の記事一覧

第2の肩書きに込められたもの

ぼくが公共性に関心があるのは、自立の基準というか指標というか、とにかく個人の自由というだけでは足りないと感じるからだ。好きなことをやってればいいという個人基準のことではなくて、仲間とか地域とか共同体基準で自分が目指すものを持ちたいと考えて…

生涯教育とは

おそらく「生涯教育」という言葉は行政用語だと思う。私たちの読書会は、野々市市と石川県の生涯教育課の管轄下にあるらしい。図書館協議会という団体のメンバーに市の生涯教育課から推薦を受け、会議に参加して意見を述べると報酬が得られる。図書館からは…

石川子ども文庫連絡会への手紙

前略 突然のご連絡になり不審に思われたかもしれません。私は野々市市の読書会連絡協議会の藤井と申します。臼井さんの連絡先は、石川県の読書会連絡協議会(以下読連協と略す)の事務局から教えていたただきました。臼井さんは県の読連協の名簿には石川子ど…

自分の郷土が舞台の時代小説

たかが趣味の読書会サークル活動に、自分を向上させようとするまで打ち込まなくていいものよと思うのだが、趣味なだけにかえって拘ってしまうのかもしれない。自分の生き方が関わってくると考えるといい加減に出来ないのだ。文学散歩といった楽しみを小説を…

文学散歩のお知らせ

以下、私が会長を務める野々市市読書会連絡協議会の春のイベント、文学散歩案内文原稿を作成する。 過日私たち読書会連絡協議会は、作者の松村昌子さんをお迎えして「姫ヶ生水」を巡って講演会を開いた結果、自分たちの生活圏の歴史についての一つの認識を得…

仕事に精を出し休まない

偉大な芸術家の仕事にどうして卑小な自分が嫉妬しなければならないのか。彼は晩年癌で闘病生活を余儀なくされた以外はこれ以上ないほどの幸せな人生だったと思える。音楽の才能一筋に自分の仕事をやり遂げて一生を終えることができたからだ。才能のある人の…

日常と非日常

昨日はよく晴れて気温も高かった。桜は満開になりお花見に母を連れて行こうと朝迎えに行くと、物憂がって家から出たくないと言ってキャンセルになった。それでは二人で行こうかと妻を誘ってみるとじゃあということになって、人混みはぼくも妻も嫌いなので、…

とにかくオタクっぽいのがいい

何だかあの小説家とのトークで、自分が地域の文化人の端くれにデビューした気がするのである。また何と大袈裟なことをいうものかと君は呆れるだろうが、ぼくの最近の外に向かうウキウキした気分のその原因を辿っていくと、そうとしか思えない。ぼくは初めて…

読書オタクのチョイワルじじい

私小説は何処か知識人っぽい主人公の話ばかりで隔たりを感じていた。そこで企業小説や会社員小説の方に関心が向きだしている。身近かに感じる小説は感情移入がしやすいし、書く側に立って追創造することもできそうだ。それはかなりセミプロの領域に入るか、…

とことん自分に感ける

このブログ空間、何を書いてもどのように書いてもOKという、書いた文字がそのままフォントに再現されて目に前に現れるという仕組みに、今更ながら便利なツールが出来たものだと感心する。このお陰でぼくはいつでも好きな時に思うままを綴ることができる。そ…

公共としての読書

読書の公共性は市民として最低限備えているべき教養と考えてみる。例えば、太平洋戦争の終戦日は、1945年、昭和20年8月15日であること。広島への原爆投下日は、8月6日、長崎へのそれは、8月9日であること。沖縄慰霊の日は6月23日。これ位の日は最低限記憶し…

公的な読書会の課題本リスト案

地域の公的な読書会をつくるという私の後期人生目標を具体化するのが、このブログの中心的なテーマになりつつある。とにかく毎日その目標のことを考えて、具体化のために思いつくことを書いていきたい。今日は公的に読むべき小説のリストを作成してみたい。…

文学読書クラブをつくる

地域の公的な読書会を設立したいという目標を作ったが、読書会といっても文学でなければならないし、文学は純文学ではならないことが、目標を吟味していると明らかになった。定年退職後に知的好奇心が衰えてない人が求めるのは、野々市市みたいな地方都市だ…

計画を達成する前提のはなし

ぼくの残りの生涯を賭けた目標の達成計画の中で、地域の(公的な)読書会を設立というのがある。あるというより最近決めたばかりなのであるが。この計画にはさまざまな問題が埋まっていることが予想される。読むべき本の選定をどのように行うかなどはすぐ考…

公民館読書会との出会い

共働きだったぼくたちは同じ年に会社を退職する約束だった。妻が3歳下なのでぼくは定年後2年間は延長して同じ会社で勤めることにしていた。ところが2年目に配属になった部署はあまりにも過酷な環境に思えて妻との約束を破ることになった。当然猛反対を受けた…

のんびりダラダラから計画的に実行するへ

今私は野々市市の読書会に属している。いちメンバーだったのが会長になって2年経った。会長となると県の読書会の副会長に、会長から請われて昨年なった。一人で本を読んでいるのと、読書会仲間で読んでいるのとどちらがいいか、ここで突き詰めて考えてみたい…

他人を書くことに気づいた

自分だけが作り出せる小説を書きたい。それこそ自分が生きた印になるものだ。今はそう思う。これまで読んできた小説のような小説は書けない。何が小説という表現形式で、必然のものかは分からない。とにかく書きたいことがなければならない。私が小説と思っ…

今、現代世界に起こっていること

ぼくは評論家や専門家ではないが、今現代世界で起きていることについて自分がどう捉えたらいいかを考えることは許されると思う。ブログという自由な表現媒体で、自分の考えを書くことに何かしらの意味はあると思える。つまり今起きている、ウクライナ対ロシ…

自分の人生の終わりを想像する

私は現在70歳。これまで生きてきて自分の死を考えたことがなかった。勝手に96歳まで生きるという目標を設定したりしたこともあった。それはサラリーマン時の38年を取り返すという意味づけをしたものだった。サラリーマンの時は自分を失っていたから、自分を…

講演会を終えて

前略 先日の講演会が予想以上に好評だったので安堵とともに、やって良かったと思えていい経験をさせていただきました。松村さんには丁寧なお話ぶりでお答えいただいて、それが一番の好印象の要因と思っております。先のお手紙にもありましたように、私の方で…

この胸に芽生えるもの

この胸に年甲斐のない妄想が始まるのを感じる。遠い昔の少年の、初めての少女を見るような、立ち尽くして時間の流れも忘れる、何かが崩れそうな感覚。それを掬い取って小さく育ててみたい。突然あなたがくれたコメントに、ちょうど「一九歳の時」がシンクロ…

計画を立てて実現する達成感

金沢市のとなりの野々市市で、毎年椿まつり(全国椿サミットの一環)が行われ、読書会主催で文学講演会もその中のイベントとして毎年参加している。このブログで講師依頼から講演内容を巡っての打ち合わせや進行プラン等の準備を書いているが、今回は一連の…

人生で何かを成し遂げるには

人生で何かを成し遂げるには、何かを捨てなければならない。成し遂げられるのは、短いぼくの人生でいくつもない。そして目標は一つに絞られる時、一番実現性が高い。これは動かしがたい真理に思える。一つの実現したい目標は何かを考えることは、自分のこれ…

書きたくて書く

ぼくは70歳だ。子供ができなかったので当然孫もいず、結婚してからずっと我が家は妻と二人だ。近くに実家で母が94歳で一人住まいしている。朝夕と寝る前に薬を飲むのを数ヶ月前から忘れるようになってからは、朝と夕方に妻と交代で薬を持って行って飲ませて…

電車の中で声をかけられたこと

居心地のいい場所を求めるのではなく、ここを居心地よくすることを考える。どれくらい前だろうか、つい最近までのような気もするけど、いつも居心地のいい場所を求めて心は満たされることがなかった。東京には気の利いた場所がある気がしていたが、東京には…

書かれたという事実には善がある

ぼくが文学を好きなのは何もエンターテイメントだからではない。軽めの小説よりむしろ深刻な小説の方が好きなのだから娯楽を求めているのじゃない。娯楽なんでその場だけで消費されて、あえなく次は何となるだけだ。文学は消費されるものではない。何かとい…

青春回帰がだんだん強くなる

十九歳のころ、なんて世界は優しくぼくを包んでくれていたことか、奇跡のようだ。ぼくが十九歳の時、世界は1972年だった。テルアビブ乱射事件で岡本公三がぼくのイノセンスを破壊したが、それはまだ遠くの出来事で半分夢心地のままでいられた。その頃ぼくの…

ぼくは文学が心底好きなのです

明後日講演会を開く。ぼくが会長をしている読書会連絡協議会が主催して、ぼくは司会進行をしなくてはならない。これまで3回やって今回4回目なので、要領を掴んでいるかといえば全くそういうわけではない。これまでは講師の先生にほとんどをお任せしていれ…

本を読まない若者へ

若者の読書離れがどんどん進行しているらしい。読書の時間は孤独な時間だから、読書離れは孤独に耐えられない若者が増えている、と捉えられると思う。ゲームやyoutubeや漫画や映画などの娯楽などの時間も一人だが、その時間は孤独なのではないだろう。自分と…

若者はもっと本を読めということですね

野々市市の図書館協議会に午前中出席してきた。当市には「子ども読書活動推進計画」があって今年度は5ヵ年計画の第3次の4年目の評価年に当たるらしい。子どもには0歳から18歳まで含まれる。子供の発達段階に合わせて本に触れる機会を捉えて、さまざまな施…