生きるリアルさの回復のために

読むことで自分の未来を拓く

この胸に芽生えるもの

この胸に年甲斐のない妄想が始まるのを感じる。
遠い昔の少年の、初めての少女を見るような、
立ち尽くして時間の流れも忘れる、
何かが崩れそうな感覚。
それを掬い取って小さく育ててみたい。
突然あなたがくれたコメントに、
ちょうど「一九歳の時」がシンクロしたようだ。
あなたの気配の中、
ぼくは強張った鎧を捨て、
世界を捨て、
無防備に素直になれてる自分に驚いている。
あなたは不思議に慎重で、
今流行りの身栄えを武器にしなかった。
源氏物語の時代の玉鬘か夕顔かはたまた朧月夜か、、、
嗜みを知る淑女かもしれない。
この妄想がどれだけ強いものか、
あなたに文を送って試してみたい気もする。
どれだけほんとうが生まれるものなのか、
奇跡を期待したい自分の熱さを懐かしく思う。