生きるリアルさの回復のために

読むことで自分の未来を拓く

若者はもっと本を読めということですね

野々市市図書館協議会に午前中出席してきた。当市には「子ども読書活動推進計画」があって今年度は5ヵ年計画の第3次の4年目の評価年に当たるらしい。子どもには0歳から18歳まで含まれる。子供の発達段階に合わせて本に触れる機会を捉えて、さまざまな施策が用意されていてその達成度が数値化されていた。私の感想というか委員としての意見は、施策は実に微に入って細を穿ったもので大変な働きをされていると思った。あまりに頑張ってやられているので文句の付けようがないと思われた。しかしサラリーマンを38年経験した人間からしたら、いくら実行の達成度が高くても結果が出なかったらやはりその施策は効果がないとみなされる、ということを言ってから、結果を見る指標について発言した。青年前期と中期において「一ヶ月に本を読んだ回数が1回以上の生徒数」という指標があった。目標を1クラスに半数以上として、39パーセントの実績だった。1クラス40人としたら16人がまあまあ本を手にしている感じだ。これを20人にしたいという目標なら施策は具体的に色々出るかも知れない。若者の読書離れという大きな現象から施策を考えると抽象的になってしまうが、16人のうち本を読むのが1番好きな人を図書委員にして、いろいろやらせれば目標達成ができるかもしれない。

実際その図書館協議会で私が発言したことは、前者で抽象的なことだった。後者のような具体的で実行できそうな施策の話をすれば、盛り上がって賛成してくれただろうが実際は反応がなく、生涯学習課の課長補佐から「若者はもっと本を読めということですね」で終わってしまった。