生きるリアルさの回復のために

読むことで自分の未来を拓く

ブログを再開しました

書くことに力が宿ると考えてみよう。渾身の力を込めて書いたことが、自分の道を拓いて行くと信じよう。そう思って、かつて「開界録」と題したブログの再開を果たしたい。時間は流れる。確実に前に押し出される。7年前定年退職してから、必ずしも計画した訳ではないが、もがきながら手を打ってきた結果として現在がある。社会的な地位といえるものはないが、自分を取り巻く関係性の中で相互の敬意で接することができている。小さな関係性の中で、「会長」とか「常任委員」とか「協議会委員」とかの役割から発言する機会が与えられている。それらは会社員時代にはなかったことだ。基本的にはそれは本を読むということを実践してきたに過ぎない。読書会という集団を運営してきた結果得られた役職のようなものだ。それは個人のままでは得られなかったポジションだ。それを公的な自分として、新たに私的な自分が持ちたくなったのだ。その私的な部分をここで大いに吐き出して行きたい。

この1年、磨いてきたのは対応力だと思える。与えられた環境から要請されることに逃げることはしなかった。母は今年94歳になって記憶力が衰え出してきた。最近、要介護1を取得した。まだ何とか歩けるので介護と言っても大したことはやっていないが、それなりに時間はとられる。毎日薬を届けて確実に飲んでもらうように実家に通って、できるだけ会話をするようにしている程度で済んでいる。読書会を地域に馴染ませて、存在感を増す努力をしてみようという気になっている。文学はますます好きになっている。

これをこれから意識的に延長していくことを考えている。対応から応答へと格上げして自分に向かってくる現実に、本気で取り組みたいと考えている。